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遠笠懸(とおかさがけ)

笠懸には的の有り様、行われる目的、様式の違いにより数種類ある。

遠笠懸(とおかさがけ)
小笠懸に対する語でいわゆる普通の笠懸。的は直径一尺八寸(約55cm)の円形で鞣し革から造る。これを「疏」から5杖から10杖(約11.35m - 22.7m)離れたところに立てた木枠に紐で3点留めし張り吊るす。的は一つ(流鏑馬は三つ)。矢は大蟇目と呼ばれる大きめの蟇目鏑を付けた矢を用い、馬を疾走させながら射当てる。遠くの的を射る所から「遠笠懸」という。
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小笠懸(こかさがけ・おがさがけ)
遠笠掛を射た後に馬場を逆走して射る。的は一辺が四寸から八寸程度[2](約12cm - 24cm)四方の木製板を竹棹に挟み、「埒」から1杖前後(約2.3m)離れた所に立てる。地上から低くして置かれるため、遠笠懸と違い騎手からは足下に的が見える。矢は小さめの蟇目鏑を付けた矢を用いる。小さな的を射る所から「小笠懸」という。元久年間(1204~1205)以降次第に行われなくなり、堪能な者もいなくなったが、北条時宗は名手であったという(『吾妻鑑』弘長元年(1261)4月25日条)。2001年のNHK大河ドラマ『北条時宗』では時宗・時輔兄弟が笠懸で競う場面が描かれた(第○○話)。
籤笠懸(くじかさがけ)
検見役・日記役を置いた勝負事、競技としてのもの。五対の籤を竹筒に入れ、十人の射手にそれぞれ引かせる。十騎が笠懸を終えた後、相籤となった射手同士で射中てた数から勝敗を決める。
神事笠懸(しんじかさがけ)
神社の祭礼・神事として執り行い、神社へ奉納するためのもの。供物としての鹿、鶉、魚類などを的にする。
百番笠懸(ひゃくばんかさがけ)
祈願・報賽として行われる。一人の射手が百回射る事から「百番笠懸」という。
七夕笠懸(七度笠懸)
七夕に行事として行われたもの。的を七度、または七カ所の的を一度ずつ射る(通常の笠懸は十度射る)。
挟物(はさみもの)
竹棹に扇などを挟み的として射る。余興的側面が強い。「挟物」は笠懸に限った物ではなく、歩射や現在の一般的な弓道でも余興や祭礼・行事等に行われる。

脚注
^ 〔有徳院殿御実紀附録十二〕犬追物をも再興あるべしとて、(中略)されどこれは、笠懸に熟したるものならではなし得難しとて、近習の徒集め、まづ笠懸の式を調練せしめらるヽ事、あまた度なりしが(後略)
^ 甲州和式馬術探求会では四寸四方、小笠原流公式では五寸四方、香取神宮「式年神幸祭」(小笠原流)では八寸四方と、大きさは一様ではない。

関連項目
主な流派

小笠原流
武田流
騎射三物

犬追物
流鏑馬
(笠懸)
関係する武術や武道

弓術
弓道
馬術
和弓
ゆがけ

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2009年01月18日 11:46に投稿されたエントリーのページです。

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